タブ

まっしろな言語があるとする。

タブスペーススペースの順に並んでいる。 タブとスペースの区切りには0.2cm程のすきまが空いている。タブもスペースもroundedだ。

タブとスペースの間に区切り線を置くとしたら、灰色のカーソルみたいなものを置きたい。grayだと少し濃い気がするから灰色という指定をする。

タブの間をカーソルがぬるっと動く。反復横跳びするみたいに動く。横方向にぬるっと動く。速度は線形ではない。カーソルはなぜかタブを突き抜けて動く。タブとカーソルの境界空間があったはずなのに、いつの間にか同化しては消え、また灰色の線がタブの左方から姿を現す。

タブの四隅は少し窪んでいた方が良い。親指と人差し指で塩をつまむみたいに内側に向けて窪んでいるほうがよい。四隅の方がタブの厚みが増すから、少し色がくすんでいる。

四隅の角はさらっとしている。私は何度も親指の腹で角を撫でては、人差し指で親指の腹の感触を確かめる。ガラス粉が指に付いた。

私はタブを斜に構えて見ている。